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特集 原発性肝癌診療ガイドラインを読み解く
II. 肝内胆管癌診療ガイドライン2021年版
4.肝内胆管癌に対する手術
Topics of intrahepatic cholangiocarcinoma
有泉 俊一
1
,
山本 雅一
2
S. Ariizumi
1
,
M. Yamamoto
2
1東京女子医科大学肝胆膵外科
2宇都宮記念病院
キーワード:
肝内胆管癌
,
診療ガイドライン
,
手術適応
,
術式
,
リンパ節郭清
,
術後補助化学療法
Keyword:
肝内胆管癌
,
診療ガイドライン
,
手術適応
,
術式
,
リンパ節郭清
,
術後補助化学療法
pp.990-997
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_990
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肝内胆管癌診療ガイドライン(2021年度版)が発刊され,肝内胆管癌の治療アルゴリズムが作成された.肝内胆管癌の最適な手術適応は,単発かつリンパ節転移陰性であり,これらの術後生存率は良好である(5年生存率約60%).一方,多発(肝内転移)かつリンパ節転移陽性の術後5年生存は見込めず,手術非適応である.単発かつリンパ節転移陽性や多発(肝内転移)かつリンパ節転移陰性の術後5年生存率は約30%であり,手術適応ボーダーラインである.根治手術後には補助化学療法が推奨された.術前化学療法や,新しく保険適用となった分子標的治療薬は新たな治療として期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2022