特集 知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
各論:腫瘍性疾患
肝内胆管癌
井上 亨悦
1
,
海野 倫明
1
1東北大学大学院医学系研究科消化器外科学分野
キーワード:
肝内胆管癌
,
診療ガイドライン
,
治療アルゴリズム
Keyword:
肝内胆管癌
,
診療ガイドライン
,
治療アルゴリズム
pp.125-129
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000025
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Headline
1 治療アルゴリズムにおいて,リンパ節転移の有無や腫瘍数は治療方針を左右する因子であり,それらの画像的診断が治療方針を決定するうえで重要である.
2 肝門部近傍にある肝内胆管癌は,肝門部胆管癌に準じて胆管浸潤を評価する必要がある.
3 ASCOT試験の結果により,胆道癌における術後補助化学療法としてS-1の有用性が示され,本症の術後補助化学療法が変わろうとしている.
4 2022年1月のASCO-GIにてPD-L1抗体であるデュルバルマブ+GC療法が,GC療法の成績を上回ったことから,胆道癌においても免疫治療が今後標準治療の一角を担うものと思われる.
5 2022年4月の診療報酬改定で,外科的切除困難な本症に対する粒子線治療が保険適用となった.
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