Japanese
English
特集 がんの切除範囲を考える―診断法とその妥当性
肝内胆管癌の切除範囲を考える
Surgical procedures for intrahepatic cholangiocarcinoma
大塚 将之
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
吉留 博之
1
,
加藤 厚
1
,
吉富 秀幸
1
,
竹内 男
1
,
古川 勝規
1
,
三橋 登
1
,
高屋敷 吏
1
,
須田 浩介
1
,
宮崎 勝
1
Masayuki OHTSUKA
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
肝内胆管癌
,
肝切除
,
胆管切除
,
血管合併切除
,
リンパ節郭清
Keyword:
肝内胆管癌
,
肝切除
,
胆管切除
,
血管合併切除
,
リンパ節郭清
pp.1201-1206
発行日 2008年9月20日
Published Date 2008/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102253
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要旨:肝内胆管癌の多くは進行癌であり,葉切除以上の肝切除を要することがほとんどであるが,肝臓の末梢に発生した肝内胆管癌では区域切除以下で治癒切除が得られる症例も存在する.肝門部胆管へ浸潤が及ぶ症例では肝外胆管切除が必要で,特に胆管周囲浸潤を伴うような症例,あるいは胆管内発育型では胆管長軸方向への進展がみられるため,肝外胆管切除が必要となる症例が多く,併施しない場合は胆管断端の術中迅速組織診が重要となる.リンパ節郭清範囲やリンパ節転移を認める症例の手術適応についてはいまだコンセンサスはないが,現段階では切除を優先し,そのリンパ流に基づいた郭清をするほうがよいと考える.門脈・下大静脈浸潤に対しては積極的に切除再建を施行すべきである.
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