骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その2)
小児骨折 学童期大腿骨骨幹部骨折に対する創外固定の治療経験
山上 信生
1
,
山本 宗一郎
,
今出 真司
,
多久和 紘志
,
内尾 祐司
1島根大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
交通事故
,
骨折固定法
,
髄内固定法
,
術後合併症
,
スポーツ障害
,
大腿骨骨折
,
皮膚疾患-下肢
,
骨折-粉砕
,
骨折治癒
,
治療成績
,
補綴関連感染症
,
体内埋込み具の除去
Keyword:
Accidents, Traffic
,
Athletic Injuries
,
Femoral Fractures
,
Fracture Fixation
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Leg Dermatoses
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
,
Prosthesis-Related Infections
,
Fracture Healing
,
Fractures, Comminuted
,
Device Removal
pp.163-166
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017257827
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大腿骨骨幹部骨折の治療法は患者の年齢に応じて決定され、乳幼児期には保存的治療を選択されることが多いのに対し、学童期以降は保存的治療よりも手術的治療が一般的となってきており、当科では学童期の本骨折に対して創外固定を行っている。今回、2014~2015年に創外固定を行った4例の治療成績を報告した。全例男児で、手術時年齢は8~12歳であった。創外固定の装着期間は6~18週(平均11週)で、全例骨癒合が得られ、癒合までの期間は11~35週(平均20週)であった。術後合併症として全例にピン刺入部の表層感染と皮膚瘢痕を認めたが、感染は抜釘後に治癒し、瘢痕も経時的に縮小しており、最終観察時の成績(Flynn評価)は全例satisfactoryであった。代表例1例を提示した。
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