難治性骨折に対する治療
難治性骨折の治療(各論) 下肢骨折 脛骨骨幹部Gustilo分類IIIb型開放骨折後長期創外固定装着例に対するEnder法の治療経験
中瀬 尚長
1
,
鈴木 浩司
,
大浦 圭一郎
,
横井 卓哉
,
大野 一幸
,
河井 秀夫
,
濱田 雅之
1星ヶ丘厚生年金病院 整形外科
キーワード:
偽関節
,
脛骨骨折
,
骨移植
,
骨疾患-感染性
,
骨髄炎
,
骨折-開放
,
骨折固定法
,
髄内固定法
,
骨ネイル
,
腸骨
,
骨折治癒
,
後向き研究
,
補綴関連感染症
Keyword:
Bone Diseases, Infectious
,
Bone Nails
,
Ilium
,
Fracture Fixation
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Fractures, Open
,
Osteomyelitis
,
Pseudarthrosis
,
Retrospective Studies
,
Tibial Fractures
,
Bone Transplantation
,
Prosthesis-Related Infections
,
Fracture Healing
pp.202-205
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012339601
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脛骨Gustilo分類IIIb型開放骨折の5例(全例男、平均年齢54歳)を対象として、長期間創外固定を使用した後、Ender釘を用い内固定へのコンバージョンを施行した症例を後ろ向きに検討した。骨折部位は近位骨幹部2例、骨幹部1例、遠位骨幹部2例であった。Ender釘は、脛骨近位骨幹部端内側・外側から順行性に2本挿入した。平均経過観察期間は536日間で、全例で骨癒合が獲得された。自家腸骨移植を1例、皮弁形成術を3例に行った。術後合併症としてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌による深部感染を1例に認めた。また、2例で術後内反変形の発生を認めた。最終経過観察時、5例中3例は独歩可能であり、4例で短縮を認めたものの自覚症状は軽微であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012