経験と考察
上腕骨および大腿骨の骨幹部転移性骨腫瘍に対する手術的治療の成績と問題点
上嶋 亮
1
,
鈴木 賀代
,
安田 剛敏
,
渡邉 健太
,
金森 昌彦
,
木村 友厚
1富山大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
呼吸困難
,
骨腫瘍
,
髄内固定法
,
内固定法
,
骨折-自然
,
骨板
,
四肢麻痺
,
術後合併症
,
上腕骨
,
上腕骨骨折
,
大腿骨骨折
,
大腿骨腫瘍
,
疼痛測定
,
予後
,
治療成績
,
Kaplan-Meier法
,
視覚アナログ尺度
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Bone Plates
,
Dyspnea
,
Femoral Fractures
,
Femoral Neoplasms
,
Fracture Fixation, Internal
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Fractures, Spontaneous
,
Humeral Fractures
,
Humerus
,
Pain Measurement
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Prognosis
,
Quadriplegia
,
Treatment Outcome
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Visual Analog Scale
pp.510-514
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017277049
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当科で2009~2016年に上腕骨または大腿骨の転移性腫瘍に対して手術を行った22例の治療成績を分析し、以下の結論を得た。1)骨幹部に生じた転移性腫瘍に対する手術的治療は、姑息的緩和手術、局所根治手術のいずれにおいても疼痛の緩和やQOLの維持に有効である。2)長期予後が見込める症例では、局所制御と再建により良好な患肢機能を獲得することが期待でき、手術の際には支持性の破綻に耐えうる強固な再建が重要である。3)姑息的緩和手術は低侵襲とされているが、重篤な全身合併症をきたすこともあるため、周術期には慎重な管理が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2017