人工関節置換術-最新の知見
関節の評価法と診断 使用機種の選択 初回人工股関節全置換術後半年の股関節外転筋力に与える術前・術後因子の影響
高柳 聡
1
,
平川 和男
,
齋藤 彰
,
落合 俊輔
1湘南鎌倉人工関節センター 整形外科
キーワード:
回帰分析
,
股関節
,
身長
,
大腿骨頭壊死
,
変形性股関節症
,
治療成績
,
股関節置換術
,
BMI
,
筋力
,
外転運動
Keyword:
Body Height
,
Femur Head Necrosis
,
Hip Joint
,
Regression Analysis
,
Osteoarthritis, Hip
,
Body Mass Index
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Muscle Strength
pp.44-46
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270794
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mini-one前側方アプローチで初回人工股関節全置換術(THA)を行った52関節を対象として、術後6ヵ月の股関節外転筋力に関与する術前・術後因子を検討した。手術時年齢、身長、体重、body mass index、術前股関節外転筋力/体重、術前後の大腿骨オフセットとその変化量、対側大腿骨オフセットを独立変数、術後6ヵ月の股関節外転筋力/体重を従属変数、採択F値を4以上としてステップワイズ回帰分析を行った。また、術後6ヵ月における股関節外転筋力の改善率を目的変数、体重を説明変数として単回帰分析を行った結果、初回THA後6ヵ月の股関節外転筋力の改善には、術前股関節外転筋力が大きいこと、身長が高いこと、体重が軽いこと、大腿骨オフセットが増大することが有利に作用しており、股関節外転筋力の増強や体重管理に対する術前からの介入が有用と思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014