発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008030686
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2005年3月~2006年10月に施行した前進進入法(DAA)による低侵襲人工股関節全置換術(MIS-THA)施行77例80関節(女66例、男11例、24~83(平均62)歳)を対象に、DAAによるMIS-THAの治療成績を検討し、利点・課題及び成績の影響因子について分析した。BMI平均は22.7(16~34)で、原疾患は変形性股関節症(OA)62関節、大腿骨頭壊死症12関節、関節リウマチ1関節、急速破壊型股関節症4関節、大腿骨頸部骨折1関節であった。OAの脱臼度はCrowe分類グループIが36関節、IIが19関節、IIIが5関節、IVが2関節であった。JOAスコアは術前平均45.0が調査時には89.1に改善した。手術侵襲を増加させる因子としてBMI、OA脱臼度、術前関節可動域(術前ROM)が検出された。また手術時年齢、BMI、術前歩行能力は機能回復や在院日数に影響を及ぼすことが明らかになった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007