経験と考察
側方進入法における人工股関節全置換術の中期成績と各評価法の相関
望月 猛
1
,
矢野 紘一郎
,
川上 公誠
,
廣島 亮
,
白旗 敏克
,
猪狩 勝則
1鎌ヶ谷総合病院 整形外科
キーワード:
質問紙法
,
関節リウマチ
,
股関節
,
大腿骨頭壊死
,
日常生活活動
,
変形性股関節症
,
患者の満足度
,
関節痛
,
治療成績
,
股関節置換術
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Femur Head Necrosis
,
Hip Joint
,
Surveys and Questionnaires
,
Osteoarthritis, Hip
,
Treatment Outcome
,
Patient Satisfaction
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Arthralgia
pp.411-413
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017275231
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側方進入法による人工股関節全置換術(THA)後5年以上経過した44例(男性5例、女性39例、平均年齢67.7±11.5歳)を対象に、中期成績と各評価法の相関について検討した。疾患の内訳は、変形性股関節症(股OA)38例、リウマチ性股関節炎3例、大腿骨頭壊死3例であった。その結果、JOAスコア、Harris Hip Score(HHS)は良好であったが、日本整形外科学会股関節疾患評価質問票(JHEQ)はやや悪かった。各評価法の相関は、JOAスコアとHHSに高い相関を認め、JHEQとJOAスコアは低い相関を示した。JHEQの患者満足度は疼痛やメンタルと高い相関が認められた。以上より、術後中期以降は疼痛対策、心理的フォローが重要であると考えられた。
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