発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016169113
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当科で人工股関節全置換術(THA)を施行した片側変形性股関節症女性患者162例を対象に、日本整形外科学会股関節疾患評価質問票(JHEQ)メンタル尺度の変化量に関連する因子について検討した。その結果、術前から術後2ヵ月までのJHEQメンタルの変化量に関連する因子は、JHEQ痛み、JHEQ動作、外転筋力であることが判明した。また、術前から術後6ヵ月までのJHEQメンタルの変化量に関連する因子は、JHEQ痛み、UCLAスコアであることが明らかとなった。以上の結果から、THA後患者のJHEQメンタルに配慮した介入は、身体機能やADLにおける遂行可能感を高めることに加え、社会活動に対して支援することが重要であると考えられた。
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