発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005190829
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Metal-on-metal(MOM)型セメントレス人工股関節全置換術(THK)の短期成績について検討した.術後1年以上の経過観察が可能であった33例33股を対象とし,チタン製で,遠位固定型のZweymullar型セメントレスステムを用いた.日整会股関節機能判定基準は,術前平均30点から術後平均90点に改善した.術中や術後の合併症は認められなかった.経過観察中にソケットのmigrationやステム,ソケットの弛みを認めた症例はなかった.ストレスシールディング(SS)を4股(12%)に認め,うちsevere SSは1股であった.骨融解は大腿骨側で2股(6%)に認め,1股はintermediateであった.摺動面の摩擦が少ないという利点を持つMOM型セメントレスTHAは,解決しなければならない問題はあるものの,短期ではあるが安定した成績を示した
©Nankodo Co., Ltd., 2005