発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015090925
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人工股関節全置換術を施行した片側変形性股関節症患者170例(全女、平均63.2歳)を対象に、身体機能評価および日本整形外科学会股関節疾患評価質問票(JHEQ)を実施し、心理状態(JHEQメンタル尺度)に影響を及ぼす因子について検討した。評価項目は年齢、BMI、日本整形外科学会股関節機能判定基準、関節可動域、股関節外転筋力、10m歩行時間、University of California、Los Angeles activity score(UCLA AS)、家族構成とした。JHEQは痛み、動作、メンタルの三つの下位尺度(各7項目)について患者自身が5段階評価し、平均点はそれぞれ7.9点、4.9点、9.8点であった。stepwise重回帰分析の結果、JHEQメンタルへの有意な影響因子としてJHEQ動作、JHEQ痛み、UCLA ASが選択され、標準回帰係数はそれぞれ0.300、0.241、0.193であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014