経験と考察
先端巨大症に伴う変形性股関節症に対するdirect anterior approachによる人工股関節全置換術
塩野 寛大
1
,
山本 精三
,
村上 元昭
,
河野 賢一
,
伊澤 一也
,
臼井 勇樹
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節リウマチ
,
光子吸収分析
,
股関節
,
先端巨大症
,
大腿骨頭壊死
,
X線CT
,
変形性股関節症
,
失血-外科
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
股関節置換術
,
BMI
,
セメントレス人工関節
,
手術時間
Keyword:
Acromegaly
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Femur Head Necrosis
,
Hip Joint
,
Radiography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Osteoarthritis, Hip
,
Absorptiometry, Photon
,
Body Mass Index
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Operative Time
pp.1345-1349
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016086564
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先端巨大症に続発する変形性股関節症に対し、直接前方アプローチ人工股関節置換術(DAA-THA)を行った3例4股を対象に、2012年9月~2014年3月にDAAを行い、6ヵ月以上経過観察可能であった先端巨大症群(A群)3例(症例1~3、男性2例、女性1例、46歳・55歳・57歳)、同時期に行ったDAA症例中、先端巨大症以外の非A群77例(男性16例、女性61例、平均63.9歳)の短期成績について検討した。BMIはA群では男性が27.3kg/m2、30.1kg/m2、女性が23.0kg/m2で、A群でBMIは高値であった。手術時間は片側例では症例1が175分、症例2が124分、非A群が平均104分、術中出血量は症例1が1410ml、症例2が2900ml、非A群が585mlであった。手術時間は両側例では症例3が232分、非A群が平均193分、術中出血量は症例3が1960ml、非A群が1363mlで、片側例、両側例ともにA群は非A群の平均よりも手術時間が長く、出血量も多かった。術後6ヵ月のJOAスコアについては、片側例ではA群の症例1は術前53点から術後84点、症例2は術前51点から術後84点、非A群は術前平均50.4点から術後平均88.1点とほぼ同様の結果であった。両側例では症例3では右が術前59点から術後91点、左が術前52点から術後99点で、非A群の術前平均54.5点から術後91.5点とほぼ同様の結果であった。
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