人工関節置換術-最新の知見
人工関節の臨床成績(中~長期含む) その他 高齢女性患者に対する人工股関節全置換術当日リハビリテーション介入の効果
池田 崇
1
,
鈴木 浩次
,
二宮 一成
,
多門 史仁
,
平川 和男
1湘南鎌倉人工関節センター
キーワード:
硬膜外麻酔
,
神経ブロック
,
変形性股関節症
,
早期離床
,
リハビリテーション
,
治療成績
,
準ランダム化比較試験
,
歩行運動
,
股関節置換術
,
BMI
,
早期医療介入
,
外転運動
Keyword:
Anesthesia, Epidural
,
Early Ambulation
,
Nerve Block
,
Rehabilitation
,
Walking
,
Osteoarthritis, Hip
,
Body Mass Index
,
Treatment Outcome
,
Controlled Clinical Trials as Topic
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Early Medical Intervention
pp.197-200
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270830
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前側方進入法で低侵襲性人工股関節全置換術を行った65歳以上の女性変形性股関節症127例に対して、術当日の離床とリハビリテーション介入を行い、その有用性を検討した。午前中に手術室に入室した患者を術当日の介入実施群56例(当日群)とし、術翌日より介入を開始した71例(翌日群)について、患者属性、等尺性股関節外転筋力、10m歩行時間と歩行時痛、術中出血量、C反応性蛋白と血清ヘモグロビン、杖歩行自立までの日数と退院時の杖の使用状況を比較した結果、当日群では術後1日目と2日目の歩行時痛が有意に低かったが、他の項目に有意な群間差はなく、プロトコル進行にも差を認めなかった。高齢女性患者に術当日の離床とリハビリテーションを積極的に行っても、炎症症状を助長することなく安全にプロトコルを進行できると考えられ、術後疼痛管理や円滑な歩行獲得の一助となることが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2014