運動器疾患に対する最小侵襲手術
筋・腱手術 新鮮アキレス腱断裂に対する半経皮的縫合術
大西 純二
1
,
緒方 康浩
,
田岡 博明
,
板東 和寿
,
藤村 拓也
,
廣田 茂明
1田岡病院 整形外科
キーワード:
アキレス腱
,
整形外科固定具
,
スポーツ障害
,
縫合法
,
縫合糸
,
最小侵襲手術
,
治療成績
,
テニス
,
筋力増強訓練
,
バドミントン
,
バレーボール
,
歩行訓練
,
剣道
,
アキレス腱断裂
Keyword:
Achilles Tendon
,
Athletic Injuries
,
Orthopedic Fixation Devices
,
Suture Techniques
,
Sutures
,
Tennis
,
Treatment Outcome
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Volleyball
pp.194-200
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011225841
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新鮮アキレス腱断裂に対する半経皮的縫合術を行った40例(男20例・女20例・平均43.8歳)の成績を報告した。受傷原因はスポーツ34例、転倒5例、転落1例であった。経過観察期間3~60ヵ月で、足関節可動域(ROM)は平均6.9週でほぼ正常に回復し、日常生活は通常通り可能となった。足関節底屈筋力は平均16.1週で徒手筋力テスト5に回復した。スポーツ復帰は、マラソン選手2例は3ヵ月でジョギングを開始し、フルマラソンをそれぞれ7、8ヵ月で完走した。実業団バレーボール選手は4ヵ月でジャンプ練習を開始し、8ヵ月で試合復帰した。剣道、バドミントンは4ヵ月で練習再開、6~8ヵ月で完全復帰した。他のスポーツも筋力、ROMの回復に応じて3ヵ月過ぎから徐々に種目練習を再開し、1年以内に復帰可能であった。再断裂、神経損傷、感染、皮膚壊死など合併症はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011