整形外科の手術手技-私はこうしている
下肢 足関節 アキレス腱縫合法 強固な縫合をめざして
四本 忠彦
1
1京都九条病院 関節・スポーツ整形外科
キーワード:
アキレス腱
,
MRI
,
足関節
,
縫合法
,
治療成績
,
アキレス腱断裂
Keyword:
Achilles Tendon
,
Ankle Joint
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Suture Techniques
,
Treatment Outcome
pp.126-129
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040700
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アキレス腱縫合法について検討した。18~76歳のアキレス腱断裂患者51例51足を対象とし、受傷機転はスポーツ41例、外傷10例であった。術後の固定や装具は一切用いず、術翌日から自・他動の足関節可動域(ROM)訓練を開始した。無理なく踵接地ができるよう、背屈0°以上になった時点で部分荷重歩行訓練を開始し、術後4週より全荷重歩行訓練、術後8週より患側爪先立ち訓練、術後12週より重労働・スポーツへの復帰を許可した。全例で再断裂を認めなかった。1例に術後皮膚表層感染を認めたが、創処置と抗生物質投与で治癒した。術後6ヵ月目のATRSは平均97.2点であった。術後平均2.8週で患側足関節ROMが健側と同等に回復し、術後平均9.5週(で患側爪先立ちが可能となった。術後平均13.5週で重労働・スポーツへの復帰が可能能であった。術後12週のMRIで腱の太さ・連続性ともに良好な修復を確認した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014