発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012350835
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48歳男。左足関節痛を主訴とした。身長177cm、体重96kg、左アキレス腱断裂の診断で腱縫合術を行い、術後は足関節を自然下垂位とした膝下ギプス固定を行ったが、術後2週を過ぎた頃より左下腿の腫脹とギプスの圧迫感が出現し、続いて呼吸苦を訴えた。ルームエアでの酸素飽和度は95%で、造影CTにて多発肺塞栓と左大腿静脈~膝窩静脈にかけての血栓を認めたため、ヘパリンの点滴静注を開始した結果、2週間の内科治療の後、左下腿の腫脹は速やかに改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012