小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 上肢の疾患 術中所見にて外側型の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する病巣掻爬+自家骨軟骨柱移植術の治療成績
戸祭 正喜
1
1川崎病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
骨軟骨炎-離断性
,
MRI
,
上腕骨
,
スポーツ障害
,
掻爬術
,
体操
,
軟骨
,
治療成績
,
テニス
,
バスケットボール
,
野球
,
バレーボール
,
骨軟骨移植
Keyword:
Baseball
,
Basketball
,
Cartilage
,
Athletic Injuries
,
Curettage
,
Humerus
,
Gymnastics
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteochondritis Dissecans
,
Radiography
,
Tennis
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Volleyball
pp.104-111
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039857
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上腕骨小頭離断性骨軟骨炎のうち、術中所見で外側型を示した51例に対して病巣掻爬+自家骨軟骨柱移植術を行い、その治療成績について検討した。手術時年齢は平均14.0歳で、術後経過観察期間は平均14.8ヵ月であった。その結果、最終調査時に腕橈関節部に疼痛や腫脹が残存する症例はなかった。平均関節ROMは、術前が伸展-13.1°、屈曲125.6°であったが、最終調査時には伸展-4.5°、屈曲130.1°に改善した。6例(12%)がスポーツ種目変更やポジション変更により術前レベルまで復帰できなかった。術後に腕橈関節の関節症性変化が進行したものが1例、最終調査時に肘関節後方の疼痛を訴えたものが2例、肘関節前方の疼痛を訴えたものが3例、膝関節の違和感や疲労感を訴えたものが2例であった。術後膝関節の腫脹が継続し、関節穿刺による血腫除去を要したものは初期例の3例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013