関節周辺骨折 最近の診断・治療
足関節、足根骨 距骨頸部骨折の治療
土屋 大志
1
,
和田 郁雄
,
向藤原 由花
,
林 義一
,
勝田 康裕
,
西 源三郎
,
柴田 義守
1愛知県厚生農業協同組合連合会海南病院 整形外科
キーワード:
関節可動域
,
距骨
,
骨折
,
内固定法
,
骨ねじ
,
足関節
,
足部損傷
Keyword:
Ankle Joint
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Talus
,
Range of Motion, Articular
,
Foot Injuries
,
Fractures, Bone
pp.213-220
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044664
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距骨頸部骨折に対しcannulated headless screwで内固定を行った10例11足(男9例・女1例・平均36.1歳)の成績を報告した。骨折型はHawkins分類で脱臼のないI型4足、距骨下関節脱臼を伴うII型5足、距骨下・距腿関節脱臼を伴うIII型2足であった。経過観察期間平均2年1ヵ月で、Hawkins改変評価基準による治療成績はexcellent 8足、good 3足であった。X線学的所見ではHawkins徴候を5足に認め、出現時期は7~10週であった。Hawkins徴候を認めなかった6足は、その後X線像で骨硬化像などは認めず、6足中5足は外固定時期が2週以内で、早期に可動域訓練を行った症例であった。MRIは8例9足に術後6~8週で行い、6足には異常を認めず、3足にT1強調像で低信号、T2強調像で高信号と低信号の混在を認めたが、経過観察中に改善し、関節破壊には陥らなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009