発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012360396
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17歳男。当科受診の2年前、約1mの高さから飛び降りたさい着地時に右足関節の過背屈を強制された。直後から右足関節前面の疼痛を自覚し、荷重時痛が続いていたが放置していた。痛みが徐々に増強してきたため1年前に近医受診したところ足関節の軟骨損傷を疑われ、足関節鏡下骨穿孔術を受けた。しかし疼痛はさらに増強し、MRI所見などから距骨壊死性病変を疑われ、当科に紹介された。CT多断面構成処理像で距骨頸部背側に、類骨骨腫の特徴的所見であるnidus(骨透明像)と周囲の骨硬化像が認められ、同症の診断に至った。切除術を行い、疼痛は速やかに消失した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012