関節周辺骨折 最近の診断・治療
足関節、足根骨 踵骨骨折手術におけるCアーム型CTの有用性
小山 毅
1
,
米延 策雄
,
秋田 鐘弼
,
齊藤 正伸
1国立病院機構大阪南医療センター 整形外科
キーワード:
X線CT
,
三次元イメージング
,
踵骨骨折
Keyword:
Tomography, X-Ray Computed
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.221-225
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044665
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Cアーム型CT(Siremobil Iso-C3D)を用いて手術を行った踵骨骨折3例を提示した。症例1(51歳男)は10meの高さより転落してEssex-Lopresti分類tongue type IIIの骨折を受傷し、整復前の画像では踵骨の内反と距踵関節面の不適合を認めた。徒手整復後に内反は矯正されたが、不適合が残存したため、Stein-mannピンを用いてWesthues法による整復固定を行った。ピンニング後は関節面の良好な整復を確認できた。症例2(54歳男)は2mの高さから転落してdepression type IIの骨折を受傷し、整復前の画像では踵骨の著明な外側膨隆と距踵関節面の陥没を認めた。圧抵器による整復操作後、踵骨の外側膨隆は改善し、陥没した距踵関節面の整復を確認できた。症例3(81歳女)は溝に転落してdepression type IIIの骨折を受傷し、整復前の画像では著明な踵骨の内反と距踵関節面の陥没を認めた。大本法による徒手整復後、踵骨の内反は矯正され、距踵関節面の整復が術中に確認できた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009