発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011288569
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19歳女。自転車で転倒して尖足位を強制され受傷した。X線で右立方骨の外側に薄い骨片を認め、第3中足骨の基部および第3、4中足骨の頸部にも骨折線を伴っていた。手術を施行し、舟状骨、外側楔状骨および踵骨と立方骨との関節面に転位は認めなかったが、骨片は第4、5中足骨の関節面を含み外側に転位していた。立方骨に付着する靱帯の明らかな断裂は認めず、外側に転位した骨片を整復して4mm幅中空ねじ2本で固定した。術後はギプスによる外固定を6週間行い、術後7週より部分荷重を開始し、徐々に全荷重へと移行した。骨癒合は術後8ヵ月で得られ、抜釘術を施行した。術後9ヵ月のX線で立方骨の変形や転位、関節症性変化は認めず、足関節の可動域制限や疼痛もなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011