発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004231731
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症例1は32歳男で,作業中に受傷した.症例2は28歳男で,交通事故により受傷した.両症例ともX線とCT検査により距骨外側突起と距骨後内側結節の骨折を認め,観血的整復術を施行した.症例1の後内側結節はAOのミニスクリューを用いて整復・固定した.骨折した結節には後脛距靱帯付着がしていた.外側突起の転位した大きな骨片は整復され,粉砕した小骨片は切除した.術後経過は良好で術後6年の最終観察では骨融合良好で距骨下関節の可動性も問題なかった.症例2は外部突起は大きな骨片で吸収性スクリューで固定した後,内側骨片は切除し,後脛距靱帯を可及的に縫合した.術後は距骨下関節の適合性は良好であり,5週間ギブス固定,術後2ヵ月で全荷重とした.骨萎縮をきたしたが,約6ヵ月で消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2004