発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007226690
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2004年1月~2006年6月に手術を施行した90歳以上の大腿骨近位部骨折39例の治療成績を検討した。入院から手術に要した日数は全体で平均2.4日、術後30日以内の死亡率は2.6%、術後合併症発生率は15.4%であり、同時期の90歳未満299例の治療成績と比べて差を認めなかった。また、2段階以上の日常生活動作(ADL)低下を認めたのは7例であり機能予後はおおむね良好であった。一方、認知症の15例のうち11例はリハビリテーションの指示に従えず、退院時のADLはいずれも「車椅子または寝たきり」であり機能予後が悪い傾向を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007