経験と考察
外傷性頸部症候群における外傷性胸郭出口症候群の存在
小関 和彦
1
1泉整形外科病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
温熱療法
,
胸郭出口症候群
,
MRI
,
しびれ
,
鎮痛剤
,
むち打ち損傷
,
握力
,
治療成績
,
生体機能回復
,
罨法
,
徒手筋力テスト
Keyword:
Analgesics
,
Hyperthermia, Induced
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Thoracic Outlet Syndrome
,
Whiplash Injuries
,
Treatment Outcome
,
Hand Strength
,
Recovery of Function
pp.949-951
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017392526
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当院で経験した外傷性頸部症候群395例のうち、外傷性胸郭出口症候群と診断した7例(男性5例、女性2例、平均年齢43歳)について検討した。受傷機転は追突6例、側突1例であった。治療内容は物理療法(頸部ホットパック)を全例に施行し、内服薬は症状に応じて対応した。平均経過観察期間は7.3ヵ月で、治療成績は寛解71%、改善29%、不変・悪化0%であった。握力の回復には平均4ヵ月、しびれの消失には平均6.5ヵ月を要した。
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