発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007291648
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64歳女性。患者は右下腿後面のつっぱり感を主訴に近医を受診、右下腿後面の軟部腫瘍を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。入院時、単純X線側面像では軟部腫瘍陰影を認めるも骨の変化はみられず、腫瘍はMRI T1にて低信号、T2にて低高信号を示し、Gd造影では内部不均一に造影された。悪性腫瘍の可能性を考え、針生検を計画したが、腫瘍がもっとも深部の筋間に存在し、出血性であることから、播種を生じる可能性が高いと判断し、辺縁切除縁以上の切除術が行なわれた。その結果、切除標本で腫瘍は7×8×5cm、病理組織学的に良性の胸膜外孤立性線維性腫瘍と診断された。現在、術後5ヵ月経過で、再発や転移は認められていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007