経験と考察
原発性骨粗鬆症に対するミノドロン酸水和物の中期成績
佐藤 栄一
1
,
萩野 哲男
,
落合 聡司
,
小松 喬
1健康科学大学
キーワード:
光子吸収分析
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
歯痛
,
橈骨
,
経口投与
,
臨床試験
,
治療成績
,
めまい感
,
Minodronic Acid
,
NTx Telopeptide
Keyword:
Administration, Oral
,
Clinical Trials as Topic
,
Dizziness
,
Osteoporosis
,
Radius
,
Toothache
,
Absorptiometry, Photon
,
Bone Density
,
Treatment Outcome
,
Collagen Type I Trimeric Cross-Linked Peptide
,
YM 529
pp.1343-1346
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017097312
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原発性骨粗鬆症患者22例(うち女性21例)を対象にミノドロン酸マンスリー製剤投与による治療を3年間継続し、効果を検討した。その結果、橈骨BMDは1年後に約1.5%、2年後に約2.4%、3年後に約4%増加した。尿中Nxは投与3年で有意な低下を認めたが、基準値の下限値を下回った症例が2例存在した。有害事象としてふらつき感を2例、腹部不快感を2例、歯痛を1例に認めたが、服用を中止するような重篤な副作用はみられなかった。以上より、ミノドロン酸投与後3年まではBMDが経時的に増加するが、過剰な骨吸収抑制を認めた症例も存在することから、注意が必要と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016