発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012290294
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原発性骨粗鬆症でミノドロン酸水和物(MIN)の投与を開始した19例(新患例)と他ビスホスホネート(BP)製剤からMINへ切り替えた13例(切り替え例)を対象に、MIN投与開始後3ヵ月においての橈骨骨密度変化を指標に初期治療効果について検討した。新患例の橈骨骨密度は19例中14例で増加を認めた。切り替え例の橈骨骨密度は13例中11例で増加を認めた。また、MIN投与新患例における橈骨骨密度増加率別の患者割合は、増加率2.8%以上が52.6%であった。橈骨骨密度が2.8%以上増加した患者割合は、他BP製剤新患例全体と比較してMIN投与例で有意に高かった。以上より、原発性骨粗鬆症患者においてMINが橈骨骨密度増加作用を示し、その作用は他BP製剤と比較して優れている可能性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2012