経験と考察
骨粗鬆症患者に対するデノスマブ投与1年の骨代謝マーカーと骨密度変化
後迫 宏紀
1
,
大石 強
,
藤田 倫匡
,
鈴木 大介
,
西田 達也
1富士宮市立富士宮病院 整形外科
キーワード:
生物学的マーカー
,
悪心
,
下痢
,
光子吸収分析
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
大腿骨頸
,
大腿骨頸部骨折
,
皮下注射
,
腰椎
,
骨組織リモデリング
,
治療成績
,
年齢因子
,
Denosumab
,
NTx Telopeptide
,
Procollagen Type I N-Terminal Peptide
Keyword:
Denosumab
,
Age Factors
,
Diarrhea
,
Femoral Neck Fractures
,
Femur Neck
,
Injections, Subcutaneous
,
Lumbar Vertebrae
,
Osteoporosis
,
Nausea
,
Biomarkers
,
Absorptiometry, Photon
,
Bone Density
,
Treatment Outcome
,
Bone Remodeling
,
Procollagen Type I N-terminal Peptide
,
Collagen Type I Trimeric Cross-Linked Peptide
pp.1171-1173
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2018005477
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2013年11~2015年1月に原発性骨粗鬆症と診断され、デノスマブ(DM)投与を行った19例(男性3例、女性16例、平均76.2歳)を対象に、骨粗鬆症患者に対するDM1年間投与の骨代謝マーカーおよび骨密度(BMD)に対する影響について検討した。術後群は男性3例、女性8例、平均BMI 20.3kg/m2、非術後群は女性8例、平均BMIは20.5kg/m2であった。年齢は術後群で平均83.5歳、非術後群の平均66.0歳より有意に高かった。術後群の日常生活動作(ADL)は独歩・杖歩行で歩行できたのが5例、シルバーカー移動3例、車椅子乗車3例であった。非術後群は全例独歩可能であった。外来通院骨粗鬆症患者に対するDM投与は術後1年で骨代謝マーカーは最小有意変化を超えて減少し、腰椎および大腿骨頸部のBMDは増加した。
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