経験と考察
転位型大腿骨頸部骨折に対する保存的治療
清水 睦也
1
,
三宅 康晴
1JA北海道厚生連遠軽厚生病院 整形外科
キーワード:
家族
,
車椅子
,
死亡
,
診療拒否(患者側)
,
大腿骨頸部骨折
,
認知症
,
杖
,
日常生活活動
,
歩行器
,
治療成績
,
立位
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Dementia
,
Canes
,
Death
,
Femoral Neck Fractures
,
Family
,
Posture
,
Wheelchairs
,
Walkers
,
Treatment Refusal
,
Treatment Outcome
pp.228-229
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016169115
- 有料閲覧
- 文献概要
当科で転位型大腿骨頸部骨折に対してピックアップ歩行器を使用して保存的治療を行った10例について検討した。男性3例、女性7例で、平均年齢は83.4歳であった。手術回避理由は内科合併症7例、ADLが高くない(車椅子中心の生活)1例、手術拒否(家族)1例、高度認知症1例であった。受傷前と比較して治療後のADLは低下したが、早期離床が可能であった症例では、不可能であった症例と比較して、有意に生命予後が良好であった。今回の検討から、保存的治療においても早期離床が重要であることが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2016