経験と考察
大腿骨ステム周囲骨折に対する生体内吸収性プレートの有用性
石濱 嘉紘
1
,
神里 晋
,
吉田 正弘
,
冨永 亨
,
山下 伸之輔
1聖隷福祉事業団総合病院聖隷三方原病院 整形外科
キーワード:
内固定法
,
骨板
,
大腿骨骨折
,
杖
,
歩行
,
歩行器
,
骨折治癒
,
治療成績
,
吸収性インプラント
,
歩行困難
,
骨折-補綴物周囲
Keyword:
Bone Plates
,
Canes
,
Femoral Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Gait
,
Walkers
,
Treatment Outcome
,
Fracture Healing
,
Absorbable Implants
,
Mobility Limitation
,
Periprosthetic Fractures
pp.521-525
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017277051
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当科では大腿骨ステム周囲骨折に対する手術法として近年、ロッキングプレート固定に生体内吸収性プレート「Super Fixsorb Mesh」を併用している。今回、本法を施行した5例の成績を報告した。全例術後早期の離床が可能であった。術後整復位は全例解剖学的整復とし、経過観察中に転位の進行は認めなかった。術後2~3ヵ月で仮骨形成が認められ、全例術後6ヵ月程度で骨癒合した。術後の歩行能力は、1例が「車椅子」となったが、他の4例は骨折前と同等の能力を獲得できた。経過観察中に感染や再骨折などの合併症は認めなかった。代表例3例を提示した。
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