発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003165688
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82歳女.巨大な腸腰筋膿瘍を伴ったMRSA脊椎炎を経験した.誘因なく38℃台の発熱と両大腿部痛が出現して歩行不能となった.家族歴および画像所見から結核性脊椎炎が疑われた.硫酸ストレプトマイシンの3薬を用いた抗結核療法を開始し,3日後の動脈血培養および腸腰筋膿瘍の穿刺液からMRSAが検出され,抗生物質をハベカシン,ユナシン-Sに変更した.術中の培養からもMRSAが検出されたが結核菌は同定できず,塩酸バンコマイシンに変更して6週間投与した.術後2年現在膿瘍再発はない
©Nankodo Co., Ltd., 2003