発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004231712
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関節リウマチ(RA)の腰椎病変に対する手術治療を行った7例の病態や治療成績を検討した.術前の病期はstage3が5例,stage4が2例,機能障害度class3が2例,class4は5例で歩行不能であった.全例で単純X線に椎体終板の不整像を認め,MRIではT1,T2ともに低輝度を示した.手術は全例で後方からの除圧,固定が行われ,6例で脊椎インストゥルメンテーションが併用された.この6例で骨融合が得られ,1例は偽関節となった.JOAスコアは15点評価で平均5.1点から11.7点へ改善し,平均改善率は63.6%,class4の全5例が独歩可能となった.術後は重篤な合併症を認めず.3例で病理組織診を行ったが,RAの特異的所見は得られなかった.RAの手術的治療ではインストゥルメンテーションを用いた脊椎再建術が有効であった
©Nankodo Co., Ltd., 2004