発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004231711
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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)脊髄炎に対し病巣掻爬後の化学療法としてホスホマイシン(FOM)を先行投与し,塩酸バンコマイシン(VCM)またはテイコプラニン(TEIC)を併用した2剤併用療法を施行した.本法でMRSA脊髄炎25症例中22例で感染の鎮静化(88.0%)が得られ,病巣掻爬後の,抗菌薬投与法として有用であると考えられた.しかし,病素掻爬が十分にできない症例では抗菌薬化学療法に限界があると考えられた.また,抗菌薬併用療法中は下痢や血便の症状に注意し,偽膜性腸炎を警戒して経過観察すべきであると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004