運動器疾患に対する最小侵襲手術
脊椎手術 矯正・再建術 腰椎変性疾患に対するtubular retractorと経皮的椎弓根スクリューを用いた最小侵襲経椎間孔腰椎椎体間固定術の術後中期成績
和田 明人
1
,
土谷 一晃
,
勝呂 徹
,
横山 雄一郎
,
寺島 史明
,
高橋 寛
1東邦大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨ねじ
,
MRI
,
脊柱管狭窄
,
脊柱側彎症
,
脊椎固定術
,
脊椎疾患
,
脊椎すべり症
,
椎間板ヘルニア
,
腰椎
,
最小侵襲手術
,
後向き研究
,
治療成績
,
Failed Back Surgery症候群
,
開創器
,
椎間孔
Keyword:
Bone Screws
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Radiography
,
Scoliosis
,
Spinal Diseases
,
Spinal Fusion
,
Spinal Stenosis
,
Spondylolisthesis
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Failed Back Surgery Syndrome
pp.118-123
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011225828
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腰椎変性疾患に対し、tubular retractorと経皮的椎弓根スクリューを用いて最小侵襲経椎間孔腰椎椎体間固定術(MI-TLIF)を施行した51例(男23例・女28例・平均56.5歳;M群)と、従来の展開法によるTLIF/posterior lumbar interbody fusion 46例(男21例・女25例・平均61.8歳;C群)の成績をレトロスペクティブに比較した。経過観察期間12~72ヵ月で、日整会腰痛治療成績判定基準はM群が術前平均15.1点から26.2点、C群は14.8点から25.5点と有意に改善し、両群間で有意差はなかった。Oswestry disability index、Roland Morris disability questionnaireも両群で改善し、有意差はなかった。腰痛visulal analogue scale(VAS)はM群が術後1ヵ月まではC群よりも明らかに低く推移し、6ヵ月以降は有意差がなかった。種市の術後腰部違和感スコア(違和感スコア)は、最終時でM群平均3.2点、C群2.2点とM群が有意に優れていた。術中・術後出血量はC群が有意に多く、術後臥床期間、在院日数は長かった。代表症例は38歳男。18年前の椎間板ヘルニア再発に対しMI-TLIFを行った。JOAスコア改善率93.6%、腰痛VASスコア9、違和感スコア4であった。
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