発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002062299
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53歳女(症例1),56歳女(症例2),64歳女(症例3).慢性関節リウマチ(RA)の治療歴は各々7年7ヵ月,29年,4年で,背部痛又は腰部痛を主訴とした.全例立位及び歩行が困難であり,症例2では両下肢麻痺も認めた.脊椎の病変レベルは胸椎が1例,腰椎が2例で,全例椎体の圧潰と上位椎体のすべりを伴っていた.手術は椎弓切除及びインスツルメントを併用した後方もしくは後側方固定術を施行した.更に胸椎例の症例2では後方進入前方除圧術を,L4椎体の圧潰が著明な症例3では二期的に椎体の亜全摘及びmesh cageと自家骨を用いた前方再建術を行った.手術後,全例で早期に痛みは消失し,腰椎の2例では独立歩行が,胸椎例では立位保持及び歩行器歩行が可能となった.術後1年~2年1ヵ月経過し,局所症状の再発はなく,X線学的に全例骨癒合を認め,インスツルメントの弛みや矯正損失もない
©Nankodo Co., Ltd., 2001