発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017392303
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57歳女性。便潜血陽性の精査目的で受診となった。精査の結果、下部直腸癌と診断され、内肛門括約筋切除+経肛門的結腸肛門吻合術を行い、病理診断は直腸NET(G2)であった。術後約1年目の検診の乳腺エコーにて右C領域に8mmの境界明瞭な低エコー腫瘍を認め、また同時期のCTで右乳腺以外に膵頭部、肝臓、左肺舌区に転移病変が指摘された。病理組織学的に直腸neuroendocrine tumor(NET)の右乳腺、肺、肝、膵転移と診断され、Octreotide LARを開始した。現在まで病変部の増大傾向はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2017