発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017392299
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60歳男性。2009年より前医にて胃体上部小彎の陥凹性病変(group 1)の経過観察中であったが、2014年7月の内視鏡検査にて陥凹と発赤の増大を認め、生検結果がgroup 4であったため、当院へ紹介となった。上部消化管内視鏡では胃体上部小彎に発赤を伴う陥凹性病変が認められ、陥凹面にはびらんを有し、3型の肉眼型を示していた。腹部造影CTでは陥凹部の近傍にわずかにlow densityな領域を認めたが、リンパ節腫大や遠隔転移はみられなかった。臨床経過・内視鏡像より進行胃癌を疑い、胃全摘術を施行した。病理組織学的に粘膜下異所性胃腺より発生した進行胃癌(pStage IB)と診断され、術後12日目に退院となった。
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