発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016164636
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69歳男。検診で貧血を指摘された。上部消化管内視鏡検査では萎縮性胃炎を背景とする胃前庭部大彎にbridging fold様のひだや中心部に陥凹局面を伴う粘膜下腫瘍様隆起を認めた。陥凹局面からの生検はgroup 5、adenocarcinomaであった。超音波内視鏡(EUS)では第3層内に無エコーの多発性嚢胞性病変を認め、カラードプラや造影EUSでも血流は認めなかった。腫瘍部の深達度診断は困難であったが、明らかな粘膜下層深層への浸潤や第3層の途絶は認めなかった。粘膜下層浅層までと診断して内視鏡的粘膜下層剥離術を行った。最終診断はL、Gre、22×20mm、Type 0-IIa+IIc、tub 1、pT1a、ly(-)、v(-)、pHM0、pVM0であった。
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