発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007069248
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74歳男。集団検診で上部消化管造影検査を施行され異常陰影を指摘され二次検診で受診した。上部消化管造影、上部消化管内視鏡で隆起性病変7病変、インジゴカルミンによる色素内視鏡検査で新たに10病変が確認され、組織生検で2病変がグループV、合計9病変よりグループVを認め、同時性多発胃癌の診断となった。全身麻酔下に上腹部正中切開で開腹した。胃全摘術、胆嚢脾合併切除術、D2郭清、ダブルトラクト、ラージρ再建を施行した。切除標本を全割し検索したところ17ヶ所に悪性所見が認められた。分化型、未分化型、進行癌が混在した17病変多発胃癌であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006