IPMNとIPNB
IPMNの術後フォローアップ法と再発治療
廣野 誠子
1
,
山上 裕機
1和歌山県立医科大学 第二外科
キーワード:
危険因子
,
腫瘍再発
,
腫瘍転移
,
膵切除
,
診療ガイドライン
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Pancreatectomy
,
Neoplasm Metastasis
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Risk Factors
,
Practice Guidelines as Topic
pp.1192-1195
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017032237
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm:IPMN)切除症例に対する術後長期成績や再発パターンに関する報告は少なく,確立したIPMNの術後フォローアップ法はいまだない.当科で切除したIPMN例257例の長期成績を検討した結果,残膵再発14例(5%),膵外再発42例(16%)を認めた.残膵再発に対しては,術後5年以上の継続したフォローアップが必要である.膵外再発は有意に生存期間を短縮することから,膵外再発の危険因子をもつIPMN症例は,通常型膵癌と同様のフォローアップが必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016