発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016402989
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
75歳男性。12年前より維持透析中であった。今回、右大腿内側部の拍動性腫瘤を自覚し受診となった。超音波検査では内部に血流のある径9cmの動脈瘤がみられ、造影CTでは右大腿部に浅大腿動脈と連続性のある9×8cmの梨状の腫瘤性病変が認められた。以上より、本症例は孤立性浅大腿動脈瘤と診断され、緊急で動脈瘤切除およびPTFEグラフトによる血行再建を行った。その結果、病理組織学的に動脈硬化性の真性瘤であった。尚、術後経過は良好で、患者は術後15日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016