Stage IV胃癌に対する外科治療戦略 切除可能なStage IV胃癌に対する外科治療
腹部大動脈周囲リンパ節転移例に対する外科治療
伊藤 誠二
1
,
伊藤 友一
,
三澤 一成
,
清水 泰博
,
木下 平
1愛知県がんセンター中央病院 消化器外科
キーワード:
Cisplatin
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍進行度
,
リンパ行性転移
,
腹大動脈
,
リンパ節郭清
,
ネオアジュバント療法
,
TS-1
Keyword:
Aorta, Abdominal
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cisplatin
,
Gastrectomy
,
Neoplasm Staging
,
Lymphatic Metastasis
,
Lymph Node Excision
,
Stomach Neoplasms
,
Neoadjuvant Therapy
pp.353-356
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016193398
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大動脈周囲リンパ節転移を伴う胃癌症例は領域外リンパ節M1-LYM StageIVとされ,手術単独では予後不良である.大動脈周囲リンパ節転移陽性例と,celiac arteryとその分枝の周りのbulkyなリンパ節腫脹を伴う胃癌症例に対する術前化学療法および拡大リンパ節郭清を伴う胃切除術の臨床試験の結果,少数のリンパ節腫大がNo.16a2,b1に限局して認められ,ほかの非治癒因子を有さない場合,術前化学療法後に大動脈周囲リンパ節郭清を伴う胃切除術が提案されうる.現時点での術前化学療法としては,S-1/cisplatin(CDDP)療法が標準的と考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016