消化器癌化学療法-新たなエビデンスを求めて
胃癌周術期補助化学療法の現状と新展開
高張 大亮
1
1愛知県がんセンター中央病院 薬物療法部
キーワード:
Cisplatin
,
胃腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍進行度
,
腫瘍マーカー
,
臨床試験
,
アジュバント化学療法
,
ネオアジュバント療法
,
Docetaxel
,
TS-1
,
XELOX Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cisplatin
,
Clinical Trials as Topic
,
Neoplasm Staging
,
Stomach Neoplasms
,
Biomarkers, Tumor
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Neoadjuvant Therapy
,
Docetaxel
,
XELOX
pp.273-278
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013179656
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ACTS-GCおよびCLASSIC試験の結果,フッ化ピリミジンベースの術後補助化学療法は,D2郭清を行った切除可能胃癌症例の予後の改善に有用であることが検証された.しかしStage IIIの治療成績は満足できるものではなく,さらなる治療成績の向上が求められる.術後の併用療法レジメンについては,S-1+CDDPがもっとも有力であるが,今後S-1+オキサリプラチンやXELOXも候補となりうる.一方で,術前化学療法の開発も進められているが,まだ確立されていないのが現状である.また今後はハイリスク群の特定や術後補助化学療法の効果が得られる患者の選択などにバイオマーカー研究が求められるだろう.
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