発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016142684
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81歳女。下血を主訴とし、精査の結果、横行結腸癌の診断で入院となった。造影CTでは臍下部腹壁下に不整形の腫瘤性病変を認め、腫瘍により口側の横行結腸が肛門側に重積していた。大腸内視鏡では横行結腸に10cm大の約1/2周を占める隆起性病変を認め、腫瘍全体が白苔に覆われていた。生検ではgroup 5、アデノカルチノーマであった。開腹下に横行結腸切除術(D3郭清)を行い、病理組織学的にα-フェトプロテイン産生横行結腸癌と診断した。術後補助化学療法としてTS-1投与を開始し、術後4ヵ月の現在、無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2015