発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016142685
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34歳女。寛解と増悪を繰り返す右下腹部痛が出現した。腹部CTでは回盲部から横行結腸の一部までに腸管の陥入像があり、pseudokidney signを呈していた。横行結腸の先進部には境界明瞭な嚢胞様構造を認めた。大腸内視鏡では虫垂開口部から離れた盲腸に非常に軟らかい粘膜下腫瘍を認めた。盲腸の粘膜下腫瘍による腸重積と診断し、内視鏡検査時に腸重積は整復されていたため、待機的に単孔式腹腔鏡補助下に腫瘍切除を行った。病理診断は盲腸リンパ管腫で、術後7日目に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015