発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015339735
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83歳男。頭痛、嘔気、食欲不振を主訴とした。横行結腸癌Type3、por、pSE、int、INFβ、ly3、v1、pN2、pPM0、pDM0に対する結腸右半切除(D1郭清)の術後3ヵ月に主訴にて入院した。頭痛と嘔気は自然軽快したが、経過中に意識レベルが急激に低下し、髄膜炎による症状を疑って髄液細胞診を行ったところ、N/C比が高く、核クロマチンの増量、核形不整の異型細胞とその集塊を認め、CEA高値を示した。以上より、髄膜癌腫症(MC)と診断したが、急激に全身状態が悪化し、入院後12日目に死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015