発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016142681
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71歳女。他院にて行われたスクリーニング目的の腹部超音波検査で腹腔内に低エコー腫瘤を指摘され、穿刺吸引生検にてgastrointestinal stromal tumor(GIST)と診断され当科紹介となった。腹部CTでは小網内に胃体部小彎に接した約2cm大の腫瘤を認め、超音波内視鏡では胃体部小彎で胃壁に接して19×16mm大、境界明瞭な低エコー腫瘤を認めた。以上より、胃原発壁外発育型のGISTまたは小網原発のGISTを考え、腹腔鏡補助下に腫瘤摘出術を施行した。病理診断は低リスクの小網原発GISTであった。術後4年3ヵ月経過の現在、無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2015