発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016142680
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9歳女児。3歳頃より抜毛癖、食毛癖があった。今回、気分不良を主訴とし、心窩部に腫瘤を触知した。腹部単純CTでは胃内に食物残渣様陰影が充満し、上腹部を占めるほどに胃が拡張していた。上部消化管内視鏡では胃内に密に絡まった毛髪塊と液状の食物残渣が充満し、毛髪塊は幽門を超えて存在していた。内視鏡的に摘出を試みたが不可能であったため、腹腔鏡補助下に胃石摘出術を行った。摘出した胃石重量は520gであった。術後経過良好で退院となり、その後は精神科医による定期的カウンセリングを受け再発せず経過している。
©Nankodo Co., Ltd., 2015