発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016119598
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73歳男。上部消化管造影で胸部中部食道に粘膜不整像を認め、上部消化管内視鏡では門歯列より25cmの食道後壁に表面平滑でなだらかな隆起性病変を認めた。生検では低分化型扁平上皮癌を認めた。以上より、胸部中部食道癌(Mt、cT1bN0MO、cStage I)と診断し、腹臥位胸腔鏡下食道切除術、腹腔鏡補助下胃管再建術、後縦隔経路による頸部食道胃管吻合術を施行した。病理診断は類基底細胞癌(pT1bN0M0、ly1、pStage I)であった。術後36ヵ月経過した現在、無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2015